長谷寺団参報告記~大本山永平寺参拝と北陸の旅~

悦事兼参事 勝田岳芳      

四月二十五日、二十六日と一泊二日で長谷寺の団参旅行に行って参りました。本年は久しぶりの大本山永平寺の参拝ということもあり定員一杯の多くの方々にご参加頂きました。
一日目は朝七時に東京駅に集合し、新幹線(米原経由)で福井へ向かいます。まずは永平寺門前のお食事処『井の上』で永平寺そばと精進料理の昼食を頂き永平寺へ上山しました。
四月下旬の永平寺は新緑が綺麗で、参道を歩いているだけで清々しい気持ちになります。一歩中へ入れば本山は授戒会の真っ只中、全国から参集した沢山の方々で大変賑わっています。長谷寺団参は到着後すぐに永平寺の雲水さんより諸堂の案内をして頂きます。自らの体験を含んだ雲水さんのお話は興味深く、団参一同真剣に耳を傾け興味津々です。また案内の途中、永平寺の一番高い所に位置する禅師様の御住まい『不老閣』の相見の間にて、ご本山の監院老師とお会いする機会を頂けたのです。中々入ることの出来ないお部屋でお茶の接待を受け、皆恐縮しきりでしたが大変貴重な時間になりました。続いて場所を祠堂殿に移して、ご先祖様の供養の法要へ参加です。別院とはまた違った雰囲気での読経に、皆背筋をピンと伸ばして手を合わせてお参りされていたのが印象的でした。永平寺での滞在時間はほんの僅かではありましたが、ご本山の空気を充分に感じて頂けたのではないかと思います。

永平寺を後にし、次に向かったのは福井県の新たな人気スポット『福井県立恐竜博物館』です。恐竜だからといって子供向けだろうと軽く考えていたら大間違い、43体にも及ぶ原寸大の全身骨格や忠実に再現されたジオラマに気付いたら団参一同夢中になって見入っていたのです。確かに子供だけでなく大人も楽しめるというのも納得の博物館でした。

夕暮れが近づき、車窓から福井ののどかな田園風景を眺めつつ本日のお宿、芦原温泉『グランディア芳泉』へと向かいます。到着してまずは温泉に入り一日の汗を流し、温泉で疲れを癒して、それから宴会です。今日一日一緒だったとはいえ、初対面で中々お話をする機会がなかった人たちとも楽しく歓談することが出来、それぞれに親睦を深め合いました。
二日目は一路能登の入口羽咋市へ向かいます。初めに訪れたのは瑩山禅師が開山、そして示寂の道場でもある『永光寺』です。永光寺は一三一二年に修行道場として創建された曹洞宗発展に欠かすことの出来ない古刹です。法堂背後の山上にある『五老峰』は如浄禅師、道元禅師、懐奘禅師、義介禅師、瑩山禅師の遺品が埋葬されています。法堂にて拝登諷経をあげ、その後はご住職より丁寧かつユーモアたっぷりのご案内を頂き、階段を上り法堂の裏にある『伝燈院』、そして更に山を上って『五老峰』までお参りさせて頂きました。永光寺は今回のようなお寺のツアーでなければ中々行くことはないお寺ですから、非常に貴重な経験になりました。

昼食は『千里浜』で海鮮丼と氷見うどんを頂き、車で走れる砂浜『千里浜なぎさドライブウェイ』を走って金沢を目指します。
金沢ではまず『ひがし茶屋街』にて情緒たっぷりの街を散策し、純金箔製造処『箔座』本店にて箔打ちの実演や、製造工程を見学し、最後に金沢の台所『近江町市場』を散策しました。北陸新幹線が開通し、賑わいを見せている金沢とあって、どこも活気に溢れていました。晴れ空の下、都会の喧騒を離れ心地よい春風を感じながらのぶらり散歩は、自然とゆったりとした優雅な気持ちにさせてくれます。
しかし、楽しい時間はあっという間で、これにて二日間満喫した北陸の旅も終わりです。満足感と淋しさが入り混じりながら北陸新幹線に乗って東京へと帰って参りました。
今回の二日間の旅では、普段お寺にお参りに来られてもゆっくりお話をすることが出来ない方々と、限られた時間ではありましたがそれぞれにお話しが出来、本当に楽しい有意義な時間を過ごすことが出来ました。ご参加下さった皆様に心より感謝申し上げます。また次回も多くの方にご参加頂き、共に楽しい旅行が出来ますことを願い、この度の団参旅行の報告とさせて頂きます。

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